東日本大震災 被災地支援チーム SAVE IWATE

2011年3月11日(金)14時46分頃、東日本大震災が発生しました。岩手県の三陸沿岸地域は甚大な被害を受けました。この災害に対し、民間レベルでできる支援活動に取り組みたいと考え、県内在住有志で「SAVE IWATE」を立ち上げました。

日別アーカイブ: 2011年4月14日

復興食堂のご紹介

SAVE IWATEも応援している復興食堂をご紹介します。

SAVE IWATEの先遣隊として、震災直後に大船渡に入った下玉利元一君。盛岡城跡公園で毎年開催されている「いしがきミュージックフェスティバル」の
運営委員長でもある彼は、本当に心優しい熱血漢です。

彼は震災後、以前から親交のあった大船渡のイタリアンレストラン「ポルコロッソ」のオーナーシェフ山崎純さんが、リアスホールの厨房を借りて、大船渡市内
、更に陸前高田市まで炊き出しのボランティアをしている事を知り、手伝いをするために現地に駆けつけたのでした。

「さんさんの会」と名付けられた山崎さんを中心としたチームの炊き出しは、最初のおにぎり40食からピーク時には1500食を超え、一ヶ月を過ぎた今でも、小さ
な避難所や在宅避難の方々の食を支えています。調理をするのは、山崎さんの他、大船渡市内で自らも被災し、店を失った飲食店の調理人の方々。自分に今できることは何だろうと考え、集まった仲間たちとのことです。
「さんさんの会」は炊き出しと同時に、避難所や集落ごとに格差のある避難生活の中で、必要な物資のご用聞きと、すばやく細やかな配送も行っています。
これらの活動には、SAVE IWATEも食材や物資の提供のご協力をさせていただいています。

最近では、下玉利君の人脈を活かし、ミュージシャンの松本哲也さんや盛岡市内の企業の関係者も活動に加わわっています。

そして!この度、松本さん、下玉利君などの尽力により『いわて三陸・復興食堂』がスタートしました!
『復興食堂』は、沿岸被災地各地を移動しながら開催する「食べて!飲んで!しゃべって!」みんなが元気になる交流の場。避難所やそれぞれの家にこもりがちになっている被災地の方々が久しぶりに顔を合わせ、以前のように笑顔を見せる、そんな広場を目指しています。

子どもからお年寄りまでが楽しんでもらえるように、食堂、駄菓子屋、落語、そして松本哲也さんのミニライブもあります。
また夕闇迫る頃には、ちょっとだけお酒も用意して、久しぶりの穏やかなくつろぎの場も作りたいとのこと。
4月11日・12日、そして本日14日、山田町のご協力により試験実施します。
その結果をふまえ、5月の初めから全10か所程度の本格的な『復興食堂』ツアーを開始の予定です。

11日・12日の『復興食堂』は、盛岡のイタリアンレストランda Cottaさんが用意した牛スジ煮込みが大人気!最初は遠慮深かった地域の方々も、次第にくつろいで、落語やライブに明るい笑い声を響かせて下さったとのことです。『復興食堂』は、被災地のそれぞれの事情を考慮し、現地との調整がうまくいき、お招きを受けた地域でのみ開催します。

被災者から被災者へ

被災者から被災者へのメッセージ。内陸部の避難施設の掲示板より。

 何をする?どうする? 
  考えたり行動する前に、まず、頭の中を整理する。
   
  世の中に何も無い事はない。 
  そう思っている時点で、頭の中に 
  別の何かが生まれてる。 
  ただ、それを上手く形にできないだけ。
   
  待っていて怒るなら、自分から動けば早くなる。
  それが、動く事ができないなら 
  言葉を口にすれば、相手に伝わる。
  愚痴を言うエネルギーがあるなら、
  それを別の所で活かすといい。  
   
  押してもダメなら引いてみる。 
  それでもダメなら横にする。 
  きっと何かやり方がある。  
   
  初めは何もなかった。皆そこから始まった。
   
  無くした 物は大きく多い。 
  でも、ゼロになっただけで新たに 
  手にした物も、きっと何かあるはず。
   
 これだけの災害なのだから、 
  「俺が一番酷かった」 
  「私が一番辛かった」 
  と強弱をつけるのではなく、 
  皆が同じ位置にいると思えば 
  隣同士、自然に手と手を 
  取り合えるはず。  
   
  「ガンバッテ!」と声をかけられると
  「何も無いんだ、どう何を頑張ればいいんだ」と
  怒る前に、 
  では自分の立場が逆だったら 
  あなたは何と声をかけますか? 
  そう思えば、相手の一声は 
  とても有難いものになる。  
   
  前に進む、進む、進む。 
  いずれ何かにぶち当る。 
  それをなんとかする者、乗り越える者、
  でも行き当たってしまったのなら 
  1歩さがって別の道を行くというのも
  一つの考え方なのかも。  
   
  あの人の考え、行動はおもしろくないと思うのではなく
  「こういう考え方もあるのか」ととらえれば良い。
   
  便利な世の中、それに慣れた人々でも、
  不便だったからこそ、人々は便利を得た。
    
 ダメだと思う時は、まだ頭の中のどこかに
  考えがねむっているはず。  
   
  言葉や想いに力がないのはあたりまえ。
  ただ、そう思うのではなく言葉を目で見て
  耳で聞き、それを心で受けとめ 
  そして、身体を何か動かす。 
  それが初めての力の第一歩になる。 
   
  あたり前と思うのではなく 
  有り難いと思う事。  
   
  子供達がうるさいと思うあなたも 
  昔は同じ子供だった。  
   
  避難所で救護や介護をしてくださる者に
  姿勢があるならば、 
  それらを受ける被災者側にも 
  それなりの礼儀と姿勢があるはず。
  それが、言葉にしない感謝へとむすびつく。
   
  人がもう一人いれば、 
  そこから何でも全てが 
  集団行動。 
  
  
  ここまで読んで、良く思う方、悪く思う方、
  その何かを感じた気持ちが「活力」です。
  それをあるべき所へ向けてください。 
 
   
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これを書いた方は、火の迫る海の中を2日間漂った末に救出されて
盛岡の日赤に搬送されました。そして、復興のために何かをするべく、先日地元に戻られたそうです。許可を頂いて掲載しました。

ゆうちょ銀行 振替口座開設のお知らせ

SAVE IWATEでは活動を通じて支援する「活動支援金」と、純粋な
「義援金」とに分けて募ります。
活動支援金についての「趣意」「収支報告」は今までと変わりありません。
今後とも私どもの活動の趣旨をご理解いただき、資金的なご援助を賜りますよう、
皆様のご協力をお願い致します。
新たにゆうちょ銀行に振替口座を設けましたので、「活動支援金」と「義援金」
をご理解のうえ、ご送金下さい。

ゆうちょ銀行 振替口座  盛岡加賀野

      「活動支援金」 口座番号  02210-3-109936 
                      加入者名   SAVE  IWATE (セーブ イワテ)

この口座を他行等からの振込の受取口座として利用される場合は、下記内容をご指定ください。                   229 当座 0109936

活動支援金は下記のように使われます。

1. 被災者に届ける救援物資の支援
・救援物資の購入費
・救援物資の運搬費
・救援物資を一時的に備蓄するためのスペース賃貸料、維持費

2. 避難所生活を強いられている被災者の生活支援
・避難所に代わる衛生的で快適な場所での一時的な生活を確保するための費用援助
・避難所に代わる衛生的で快適な場所への移動に必要な交通費

3. 被災者の支援、被災地域の復興支援
・被災者への直接的な寄付
・被災者の生活再建を支援する費用
・被災地域の復興と新たなまちづくりに寄与する活動費用

4. ボランティア活動の事務費
・ボランティアセンターの賃貸料
・ボランティアセンターの電気、ガス、水道光熱費
・通信費
・交通費
・広報費
・ボランティアスタッフの食費
・事務用消耗品費

      「義援金」    ゆうちょ銀行  盛岡加賀野

                      口座番号   02250-0-133696
                      加入者名       SAVE IWATE  (セーブ イワテ)

他行等からの振込の受取口座として利用する場合

                                        229   当座 0133696

純粋な義援金として3か月に一度をめどにとりまとめ、「岩手県災害義援
金募集委員会」に送金致します。         

   お願い   

      ご送金いただいた方のお名前(個人の金額は公表しません))を本ブログでご
紹介させていただきます。 払込取扱票に住所、氏名、所属をお書き下さい。尚、
住所については町丁名(例、盛岡市鉈屋町)までの公表です。ただし、匿名を希望される方は「匿名希望」とお書き下さい。

今後、岩手銀行宛の口座は、純粋な義援金として、通帳に記載されたカタカナ名のみ公表させて頂きます。(個人の金額は公表しません)

  
          SAVE IWATE 会計担当 連絡先
          E-mail : sviwate311@gmail.com
          電話 : 090-9740-9201    代表 寺井良夫

石油ストーブ募集

募集していた石油ストーブですが、おかげさまで現在の在庫で充分に対応できるようになりました。ご協力いただき、ありがとうございます。(文責:前田)

ご縁

当、ホームページ上の「助けて頂きありがとうございました」と「篠田君の見た震災」は私たちに問いかけてくるものがあります。

そのヒントになるメッセージがありましたので、ご紹介します。

 HPの文章を読ませてもらいまして、私もまさにいろいろな「縁」を思いまし
た。不思議な縁なのに、何かなるべくしてなった当然のことのような感じです。
 自然の災害があって支援の機会が与えられている訳ですが、むしろ支援活動に
取り組める側がたくさんの経験を与えれているとも思ったりしました。
                             盛岡  S.Y