東日本大震災 被災地支援チーム SAVE IWATE

2011年3月11日(金)14時46分頃、東日本大震災が発生しました。岩手県の三陸沿岸地域は甚大な被害を受けました。この災害に対し、民間レベルでできる支援活動に取り組みたいと考え、県内在住有志で「SAVE IWATE」を立ち上げました。

講演+トークライブ『ILCが岩手の復興にもたらすもの』

2014-12-19 18.45.09 2014-12-19 18.50.38 2014-12-19 19.25.09 2014-12-19 20.37.51 2014-12-19 20.42.13

12月19日(木)夜、もりおか復興支援センターの主催で、第2回復興支援市民フォーラム「講演+トークライブ『ILCが岩手の復興にもたらすもの』」が開催されました。

講師の齋藤武彦先生は、ドイツ・マインツ大学の教授を務めてらっしゃる物理学博士で、2012年の5月から、東北3県の子どもたちへ科学の特別授業を届けるプロジェクトを行ってこられました。今年9月には岩手大学の客員教授に就任され、理工学部の創設に力を注いでらっしゃいます。

会場の、もりおか町屋物語館「浜籐ホール」には小学生をはじめとする一般の方、ILC推進に携わる官公庁の方など数十人がお集まりでした。雪と凍結でバスや車が遅れていることから、10分、聴衆の集まりを待っての開演となりました。

ILC=国際リニアコライダーは、素粒子研究のため岩手の北上山地地下に建設誘致がすすめられている、世界唯一、最大の実験施設です。その全長は30㎞~50㎞に及び、世界中から3000人ちかくの物理学者を集める巨大プロジェクトです。

震災以来、齋藤先生は東北の子どもたちに、広く世界に羽ばたいてほしいと、科学授業を通じて語ってきました。一方で、傷ついた故郷を離れることはできないという、子どもたちの気概を、授業を重ねるうちに感じとりました。

世界に開かれた視座は持ってほしいが、故郷を大切に思う気持ちもわかる。ならば「世界を東北に持ってくればいいんだ!」と先生は思い至り、かねてから誘致が始まっていたILCの有用性を訴えることにしたのです。

多様な国々の科学者やその家族が集まる事で外国語に触れる機会が増え、最新の実験装置は身近なものとなり、研究拠点となる岩手大学は世界の物理学をリードする中心地となるでしょう。これこそ、復興する故郷を守りながらひろく世界と結びついていく一番の方法なのです。先生が提示する、ILCが導く岩手の未来の姿に、聴衆の皆さんは深い頷きを返していました。

物理学者と言っても齋藤先生のお話は堅いものではなく、スクリーン前を所狭しと立ち回りながらのフランクな雰囲気のもので、交えるジョークに客席から笑いが漏れます。

後半には、齋藤先生の御案内役を務めたSAVE IWATEのボランティア、鈴木亮平さんを聞き手として、齋藤先生の特別授業の思い出や、培ってきた思いを語って頂きました。

最後に、会場から寄せられた質問に答えるコーナーが設けられました。熱心に物理学を学んでいる小学5年生の少女の質問は難解で、齋藤先生もたじたじでした。「光の速さで走る人が持つ懐中電灯から放たれた光は、止まっている人からはどう見えるのでしょう?」……皆さん、分かります?

先生の好きな食べ物など、砕けた質問も寄せられました。三陸の海の幸、特にホヤとウニを激賞されていました。海外の研究者も絶対気に入るとお墨付きをいただきました。

終了は15分遅れましたが、皆さん有意義な時間を過ごされたと思います。先生のメッセージを、身近な方々にもぜひ、広げていただければ幸いです。

ご参加の皆さん、齋藤武彦先生、鈴木亮平さん、取材の方々、まことにありがとうございました。

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