東日本大震災 被災地支援チーム SAVE IWATE

2011年3月11日(金)14時46分頃、東日本大震災が発生しました。岩手県の三陸沿岸地域は甚大な被害を受けました。この災害に対し、民間レベルでできる支援活動に取り組みたいと考え、県内在住有志で「SAVE IWATE」を立ち上げました。

「折り紙で遊ぼう」に同行して

「折り紙の先生、明日もまた来てね」―。 陸前高田市・一中と釜石・甲子小で開いた折り紙教室を終えたとき、子どもたちの発した言葉です。

 4月3日から始めた避難所での「折り紙で遊ぼう」は宮古市田老地区以南の全市町を巡り、6月5日には初めて内陸に入り愛真館で開催しました。いずれの避難所でも参加した被災者から「すごく楽しかった」と喜ばれています。

 先生役は日本折り紙協会盛岡支部の丹野恵美子支部長。お弟子さんも毎回2、3人が同行します。丹野さんは自分の仕事の合間を縫って避難所をこつこつと回ってくれています。日本折り紙協会(東京)は岩手でのこの活動に賛同し、これまで盛岡支部に折り紙、本のほか現地までのガソリン代まで支給していただきました。SAVE IWATEは専ら場所選びと交渉役を務め、折り紙協会と二人三脚で続けてきました。

 参加者はどの避難所でも10―20人。初めは子どもの心のケアに役立つと思っていたのですが、最近は学校が再開されたこともあり、おばあちゃんの参加者が増えています。陸前高田・長部コミュニティセンターのときは90歳の方が童心に帰っていきいきと紙を折っていました。また5月29日に大船渡・赤崎漁村センターで開いたときの参加者は16人、このうち15人がおばあちゃんでした。

 丹野さんは「最初は純粋に折り紙の楽しさを知ってもらいたいと思っていましたが、避難所にて対応してみて考えが変わりました。折紙を送っただけでは余り意味ない、新たな楽しい、折紙を覚えること、そしてみなさん、話し相手を求めているんですね」と、折り紙をしながらのおしゃべりケアに新たな喜びを見いだしたようです。

 はじめ避難所での折り紙をしようと考えたとき、被災者から「こんなに大変な思いをしているときに遊びに来たのか!」と反発されるのでは、と思いましたが、それは杞憂でした。なにより折り紙は騒いだりすることもなく他の被災者に迷惑になりません。さらに、一方的に何かをしてもらうのではなく、自らが進んで物を作り上げるということに大きな意義があると思うのです。

 大船渡市赤崎地区で壁に飾る「ひまわり」を作ったときのおばあちゃんの言葉が忘れられません。「自分でこんな難しそうなのを作るのは絶対無理と思ってたけど、やってみたらできました。仮設住宅に移ったらこの折り紙を壁に掛けてこれからの励みにしていきます」と目を輝かせながら話していました。

                       (村井 真)

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