東日本大震災 被災地支援チーム SAVE IWATE

2011年3月11日(金)14時46分頃、東日本大震災が発生しました。岩手県の三陸沿岸地域は甚大な被害を受けました。この災害に対し、民間レベルでできる支援活動に取り組みたいと考え、県内在住有志で「SAVE IWATE」を立ち上げました。

避難所の子ども達に楽しいひとときを


避難所となっている盛岡市郊外繋温泉の愛真館にて、子供達に週末楽しんでもらえることを企画できないかとボランティアスタッフに投げかけたところ、あっという間に
企画が集まりました。第一弾は盛岡ボードゲームクラブ代表の遠山あゆ子さんらによる「世界のボードゲームで遊ぼう!」、続いて盛岡市子ども科学館の星を見る会のお手
伝いなどをされている由比進さんらによる「星をみよう会」。
どちらも子供達だけでなく大人の方々にもたくさん楽しんでいただきました。

今回の「星をみよう会」は、天候が悪く「星が見えなかった会」になりましたが、岩手大学天文部さんのご協力もいただき、離れたところに設置した星の写真などを望遠
鏡で見てもらったり、透明傘に星座を描いたり、小型プラネタリウムを黒い傘に投影して見てもらったりと、充実した「見えなかった会」になったようです。

同行した記録広報班の佐藤清忠さんのレポートをご紹介します。

<雨雲の下、「星を見よう会」を開催しました>  

5月21日、夜7時。愛真館の上空は、あいにくのぶあつい雨雲でした。

ちょっとでも雲の切れ間が現れないか、期待をいだきつつ、愛真館の玄関の周囲には、ごらんのような望遠鏡、こうもり傘星座表、天体の本が、たくさん並びました。

由比さん、岩手大天文同好会さん、SAVE IWATE関係者の支援で開催しました。
雲の切れ間が現れることを祈りつつ、避難されている約30名ほどの方々が玄関に集まり、夜空を見上げておりました。

「あ! 何かみえる・・ せんたくばさみだ!」

望遠鏡のねらう先には、実は、車のフロントガラスに貼りつけた「天体写真」がありました。しかし見ている方には、その写真ではなく、「別のもの」が見えたようです。

こんな雨雲の中で、いったい何を見ているんだろう、と、遠巻きに我々を眺めていた漁業をしておられた方に、お話を伺いました。そのおひとりの方は、こんなことをおっ
しゃっておりました。

「星空の光で、あたりがよく見えることが、年に2、3回あるんだ。
 わたしは、釜石から気仙沼へ、夜中12時に出港していた。
 5時間かけて南下するんだが、天気のいいときは、水平線ぎりぎりまで、 満天の星が見えることもあったんだ。」

沿岸地区に住む方にとって、星空は、想像以上に身近なもので、荘厳で、ふるさとの
仕事場の情景を想起するものだったようです。

また南十字星をきっかけに、40年前、遠洋漁業で世界中を駆け巡っていた思いで話も、じっくり伺うことができました。パナマ、地中海、インド洋、シャチ対策・・・語り
つくせない三陸沿岸の漁師の皆様の歴史を、垣間見てきました。

「ほんとうに久しぶりに、往年のマグロ漁の話ができた。」

と、80に近いご高齢の漁師の方が、喜んでおられました。

そんな話で盛り上がりつつも、期待していた土星の輪は、残念ながらついに、現れませんでした。
でも、土星の輪のように、支援の輪に囲まれた「希望の星」は、皆さんにはよく見えたのでは、と思いました。(佐藤 清忠)

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企画準備からみなさんへのアナウンスまで全面的にご協力いただいた愛真館のスタッフの皆様、ありがとうございました。また次回よろしくお願いします!

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