東日本大震災 被災地支援チーム SAVE IWATE

2011年3月11日(金)14時46分頃、東日本大震災が発生しました。岩手県の三陸沿岸地域は甚大な被害を受けました。この災害に対し、民間レベルでできる支援活動に取り組みたいと考え、県内在住有志で「SAVE IWATE」を立ち上げました。

大槌訪問報告 (2)    4/21

現地訪問の目的は、4月16日に大槌へ配送した際に避難所伝承館から依頼があ
ったもの、およびその後に寺井代表宛にボラセン(社会福祉協議会災害ボランテ
ィアセンター)から要望のあったものを届けることと、前回訪問できなかった避
難所(前回訪問は6ヶ所)に高齢者向けなど町のセンターからの配送で不足しそ
うなものを届けることでした。
  最初にボラセンに寄り、今回の目的とともに前回同様、<避難所によっては求
められる物もあると思うので、比較的高齢者が多い避難所を廻りたい>旨を話し
たところ、ボラセンが要望した物も配送して欲しいと、9ヶ所を丁寧に紹介して
くれました。
 ちなみに、5日前とボラセンの体制は一変しており、他地域からの応援で職員
が増員、パソコンなどの事務機器も揃い、避難所からの要望一覧が掲示されるな
ど、センター機能が整っていました。以前は、山田町の体制と比べるとまったく
不備な状況で、文具類も不足し今回届けることにしていたのですが、今回不足は
解消していました。避難所も同様で、「昨日まで不足していたけれど今はもう
・・」と日々事情が変わって行くし、大方としては基本的な物資不足は解消しつ
つあると思われます。
 同じように瓦礫処理などの遅れ(山田と比べて)も解消しつつあり、町の各所
で自衛隊の活動が目立つ。どこでもそうですが、瓦礫を取り除き道路が確保され
ている様子には頭が下がります。2車線でないところはすれ違いの余地を確保し、
道路上にはパンクの恐れのある破片はまったくない。おそらく最終的な安全確認
などに手作業が必要なのではないかと思うのですが、職人的な丁寧な仕事で、目
立たないけれど復旧促進の基礎が作られています。
 同じことは各避難所でも見られます。入り口に受付のテント、物資の収納場所
があり、駐車スペースもきちんと整理されている。避難所でもある小学校の破損
した窓などの整備作業など、各所で黙々と作業が行われています。
 しかし、膨大な瓦礫処理は大槌ではまだ手づかずで、町の一部には(大潮で)
海水が上がっている箇所もありました。当面の最小限の復旧は、目標も明確で着々
進むと思われるが、町の復興についてはまだ誰であってもイメージすることすら
難しいでしょう。
 避難所も統合されつつあり、当初の55ヶ所が35ヶ所になり、人数も「400人いた
けれど今は300人」とか、「少し前まで100人ほどだったのが今は40人になり、ゆ
っくり寝られるようになりました」と全体としては縮小しています。しかし、こ
れは必ずしも状況がよくなったということではなく、「行くところがない」「今
後の展望が持ちにくい人」たちが今後も続く避難所暮らしを覚悟せざるをえない
という面もあると思います。

 小さな避難所を除くと、ボランティアが世話役となっている避難所が多いよう
で、受付窓口では即座に必要物資が判断されなど避難所の運営がしっかりしてい
ます。自衛隊による配送、ボラセンによる避難所の要望の把握などの仕組みも確
立し在宅被災者の支援も整っていて、特に大規模な避難所は「必要なものはすべ
て配送されます」と、むしろ物資が過剰にならないように配慮している風も見ら
れました。
 しかし、避難所ごとに違うような、一般的ではないけれど人によっては必要な、
あるいは敢えて遠慮なく言えれば「欲しい」と思うようなものは、まだいろいろ
ありそうです。今回の訪問で特に喜ばれたものは、お茶・コーヒー、子供むけの
菓子(ゼリー・スナック菓子・チョコレート)、紙パックのジュース(これは大
好評)などの嗜好品でした。(これはあくまで今回のことで、すぐに変わってゆ
くのもあると思います。)
 他にも、ある避難所には沢山あるけれど一部で不足していたり、売薬・湿布薬
・つめきり・消臭剤等々「あるだけ欲しい」という物もあります。ただし、これ
ら個人によって欲しいかどうかが違うようなものは、大槌でもようやく復旧して
きた商店が揃うとそちらで満たされるし、復旧が進むと商店との競合が問題にな
るでしょう。
 一方で衣食など個々人の基礎的な必要が満たされた後に大きくなる要望(欲
求)、物資以外の要望、そして生活設計への期待などを思うと、ほんとうに復旧
を語れるのはまだまだ遠いと思いました。
 大きな避難所では子供たちが戸外で元気に遊んでいました。ある小規模な避難
所では「少人数なので和気藹々とやってます」と迎えてくれた数人の方が和やか
な顔で話してくれました。瓦礫が積み重なり搬出されたゴミ袋(収集が行われて
いない)が積み上がっている川沿いにある小学校の校庭には5,6本の桜が咲い
ていました。自然の圧倒的な破壊力と対照的な春の兆しと、そして懸命に修復に
取り組む人々、苦境にもあってまだ穏やかに応対する人々・・、いろいろなこと
を見て、考えさせられることの多い一日でした。
 
                                                                       現地訪問報告(2)(橫井修一) 

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